【プレミアリーグ】チェルシーとマンUの「監督解任」は吉と出るか 22年ぶりVに邁進するアーセナルの落とし穴 (2ページ目)
【シャビ・アロンソ復帰待望論】
チェルシーとマンチェスター・Uが早期の監督解任に踏みきったことで、不調にあえぐクラブのオーナーは色めき立ったに違いない。「我々も動くべきではないのか」と。
特にトッテナム・ホットスパー(スパーズ)である。25節終了時点で7勝10敗8分の15位・勝率28パーセント。トーマス・フランク監督は風前の灯火だ。これからアーセナル戦やリバプール戦も控えているだけに、決断の遅さが致命傷にもなりかねない。
また、スパーズほどではないにせよ、現在6位のリバプールも判断を迫られる状況かもしれない。25節終了時点で勝ち点39は、昨季の同時期と比べて21ポイントも下まわっている。得点は−20で失点は+11と、ファンからすれば納得できない数字だろう。
後半アディショナルタイムに失点してボーンマスに敗れ、無類の強さを誇った本拠アンフィールドでノッティンガム・フォレスト、バーンリー、リーズといった下位クラブと引き分けている。
アルネ・スロット監督のお尻にも、そろそろ火がついてきた。自らのリクエストで獲得したフロリアン・ヴィルツが不調なうえ、起用法を巡るモハメド・サラー、フィルジル・ファン・ダイク、カーティス・ジョーンズとの対立により、ロッカールームの信頼は完全に失われたようだ。
すでに上層部は、レアル・マドリードを退任したばかりのシャビ・アロンソに接触し、色よい返事を得たとの情報まで飛び交いはじめている。2004-05シーズン、リバプールのチャンピオンズリーグ優勝に貢献したシャビ・アロンソ。監督として古巣へ復帰するのか。リバプールは歴史的にシーズン途中の監督解任をよしとしないクラブだが、今の状況では何が起きても不思議ではない。
なお、シーズン中にシャビ・アロンソ体制が発足した場合、運動量の少ないサラーは構想外になる公算が大きい。それはそれで厄介だ。エジプトが生んだ稀代のアタッカーは、控えを甘受できるタイプではない。
リーグ2位のマンチェスター・シティはこの冬の移籍市場で、ブレントフォードからアントワーヌ・セメニョ、クリスタル・パレスからマルク・グエイを獲得した。総額8250万ポンド(約165億円)。買い控えた他クラブを尻目に積極的な強化を推進している。
セメニョは25節終了時でランキング3位の13ゴール。毎シーズン25〜30ゴールが約束できるアーリング・ハーランド(現在1位の21ゴール)とともに、マンチェスター・Cの攻撃を牽引するに違いない。
守備の要となるグエイは、シーズン開幕前にリバプールと一時合意まで至った25歳のセンターバックだ。右脛骨の負傷でシーズン中の復帰が絶望的になったヨシュコ・グヴァルディオールに代わり、ルベン・ディアスとともに堅牢な守備陣を築くだろう。実に的確な補強である。
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