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アンドリー・シェフチェンコの笑顔がもう一度見たい ウクライナの英雄は今、祖国を助けるために奔走している (4ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【ウクライナサッカー連盟会長として】

 ミランへのローン移籍を経たあとの2009年夏、シェフチェンコは古巣ディナモ・キーウに復帰。2012年のヨーロッパ選手権を最後に現役から退いている。ウクライナ代表で記録した111試合・48得点は同国最多記録であり、国際舞台でも類稀(たぐいまれ)な得点力を発揮した。

 そして今、シェフチェンコはウクライナサッカー連盟会長の要職にある。ロシアとの戦争は3年の長きにわたり、停戦・終戦の気配は一向にない。アメリカのドナルド・トランプ大統領、EUの仲介も奏功していない。無人機が各地を破壊する映像が、今日もまた繰り返し流されていた。

「私にとって、もはやフットボールは存在しない。ほかのスポーツも見ない。祖国をどうやって助けるか、私に何ができるのか、それだけを考えている」

 開戦直後、シェフチェンコがスペインのスポーツ紙『AS』のインタビューに応えていた。

 若々しかった彼の表情が曇り、額には深い皺(しわ)が刻まれている。戦争はいつ終わるのだろうか。いつになったら、シェフチェンコはフットボールを楽しめるのだろうか。

 もう一度、少年のような笑顔が見たい。

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著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

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