コパ・アメリカ2024はどこが優勝する? メッシのアルゼンチンか、ヴィニシウスのブラジルか (3ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi

【ウルグアイ、コロンビアも好調】

 この2強に続くのは、昨年5月にマルセロ・ビエルサ監督が就任してから絶好調のウルグアイ(現行のW杯南米予選で唯一アルゼンチンに土をつけて──しかも敵地で!──2位)に、W杯南米予選で唯一負けなしの3位につけるコロンビアあたりか。

 前者ではMFフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)やFWダルウィン・ヌニェス(リバプール)、DFロナルド・アラウホ(バルセロナ)といった欧州トップクラブで主力を張る選手たちが、ビエルサ監督の掲げるとびきりダイナミックなスタイルを実践している。

 ネストル・ロレンソ監督が指揮を執る後者では、ベテランのMFハメス・ロドリゲス(サンパウロ)が攻撃のタクトを揮い、FWルイス・ディアス(リバプール)らが鋭いサイドアタックを仕掛ける。

 しかしビエルサとロレンソもアルゼンチン人であることを考えれば、やはり南米のフットボールをリードしているのは、今大会の大本命アルビセレステと思える。

 世界最古の大陸選手権の拡大版が、いよいよ開幕する。夜からユーロ2024を観て、朝になってコパ・アメリカ2024を観戦する──サッカー好きには、時間がいくらあっても足りない数週間が始まる。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る