イタリア勢の欧州頂上決戦 ELで流れを変えられず敗戦したローマ、CLのインテルは「守備的」を貫きやすい (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 もっとも「攻めるシティ、守るインテル」という関係が長く続けば、試合の噛み合いは悪くなる。撃ち合いを期待する第三者としては、インテルに無欲で攻めてほしいと願いたくなる。

 モウリーニョがEL決勝で敗れた後、ジュゼップ・グアルディオラがCL決勝に登場するという、監督絡みの図式も興味深く映る。モウリーニョは2009-10シーズンにインテルを率いてCL優勝に導いている。その準決勝では、持ち前の守備的サッカーで、グアルディオラ監督率いる攻撃的なバルセロナを倒している。モウリーニョが密かにインテルの勝利を願っていることは想像に難くない。CL決勝、勝つのはどっちだ。

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プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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