マンチェスター・シティの不安要素は3点 CLレアル戦で見えたフォーメーションの不具合、ハーランドの孤立、そして... (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke

 もうひとつはグアルディオラの采配だ。選手交代ゼロ。フィル・フォーデン、リヤド・マフレズ、フリアン・アルバレスなど、ベンチに攻撃に変化を与える駒が控えていながら使わなかった。つまり2戦目の先発は読めた状態にある。第1戦の流れが継続しそうな気配を感じる。

 英国のブックメーカー各社は、地元のよしみか、相変わらずマンチェスター・シティ有利とみている。同チームの優勝倍率1.6倍に対しレアル・マドリードには5倍をつけているが、そこまでの差があるとは思えない。むしろレアル・マドリードを51対49で推したくなる。結果はいかに。楽しみにしたい。

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プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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