レアル・マドリードの変幻自在の戦いぶりはCL準決勝でも発揮されるか 相手に押されても引かれてもゴールできる攻撃のカラクリ

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
アントニオ・リュディガーにボールを下げたあと、レアル・マドリードの前線はどのように動いて崩したか

 注目の一戦だ。UEFAチャンピオンズリーグ準決勝で、レアル・マドリードはマンチェスター・シティと対戦する。準々決勝第2戦では、チェルシー相手にアウェーで2-0の勝利。トータルスコアでも4-0とし、準決勝へ進出した。

 第1戦で0-2で破れたホームのチェルシーが、試合の立ち上がりからハイプレスでレアル・マドリードに襲いかかり、ペースを握ってチャンスを作った。しかし、レアル・マドリードがそれをしのぎきり、前半を0-0で折り返す。

 後半に入り、前がかりになるチェルシーの裏を突いたレアル・マドリードが、58分にロドリゴのゴールで先制する。そして80分にまたも裏を突いてチェルシー守備陣を崩し、ロドリゴが追加点を奪って2-0。トータル4-0でレアル・マドリードの勝ち上がりとなった。

 今回は、レアル・マドリードの2点目のシーンを取り上げる。

 80分、レアル・マドリードがボールを握り、左サイドでエドゥアルド・カマビンガが詰まったところで、後方のアントニオ・リュディガーにボールを戻した。

リュディガーにボールを下げたあと、レアル・マドリードはどのように相手を崩したかリュディガーにボールを下げたあと、レアル・マドリードはどのように相手を崩したかこの記事に関連する写真を見る リュディガーがルックアップした瞬間、前の選手はどのように動き出し、チェルシー守備陣を崩したか、というのがQuestionである。

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プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

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