カタールW杯の優勝国を識者5人が予想。フランスかブラジルかアルゼンチンか、最も人気を集めたのは? (3ページ目)

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【フランス対ブラジルの決勝か】

原山裕平(サッカーライター)

◎フランス 
○ブラジル 
▲クロアチア 

 ここまでの戦いを振り返れば、フランスとブラジルの2強が、頭ひとつ抜けている印象だ。

 共にグループステージで一度敗れてはいるものの、すでに突破が決まっている状況での敗戦であり、不安視するほどでもないだろう。ラウンド16でもそれぞれポーランド、韓国を寄せつけず、堂々の勝ち上がりを見せている。

 より優勝に近いと考えるのはフランスだ。何もないところからゴールを生み出すエムバペは"チート"と呼べるレベルで、デンベレの突破力も脅威。縦志向のチームにクオリティをもたらすアントワーヌ・グリーズマンの存在も際立っており、彼らの攻撃に対抗するのは、もはや不可能にも思える。

 ネイマールが復帰したブラジルも隙は見られないが、破壊力ではフランスに劣るかもしれない。とはいえ今回のブラジルにはかつてない守備の安定感が備わるだけに、道半ばで足をすくわれることはないはずだ。この両チームが決勝で激突し、エムバペの一撃でフランスが頂点に立つ。そんなシナリオが浮かんでくる。

 穴はクロアチアか。ルカ・モドリッチを軸とする中盤の構成力は今大会屈指で、20歳のヨシュコ・グバルディオルを中心とした守備も強固。得点力に課題を抱えるものの、ロースコアの展開に持ち込めば勝機は高まるだろう。準々決勝でブラジルを突破すれば、奇跡のフィナーレが待ち受けるかもしれない。

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