久保建英の相棒の適性とは? ソシエダに新FW加入でも、その役割は変わらない (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 そしてクラブは、昨シーズンまでライプツィヒからのローンで在籍していたノルウェー代表アレクサンダー・セルロートと再契約を結んでいる。昨シーズンは8得点だが、大柄で献身的、チームプレーヤーとしての評価は高かった。選手本人も、イマノル・アルグアシル監督も残留を希望し、1600万ユーロ(約22億円)という買い取り完全移籍では交渉が暗礁に乗り上げていたが、再びのローン移籍となった。

 クラブはもうひとり、フリーのウルグアイ代表エディンソン・カバーニと交渉を続けていたが、合意に達しなかった。そこで、アルメリアのナイジェリア代表ウマル・サディクに切り替え、移籍期限ぎりぎりで契約内定にまで漕ぎつけている。移籍金は2000万ユーロ(約27億円)と言われ、4年契約になるという。

 ともあれ、久保は3試合を経て主力として定着しつつある。クラブの強化方針は明確で、誰が来ても混乱は起きないだろう。

「久保は足が地についた。プレーに適応し、チームに加わった感がある」

 スペイン大手スポーツ紙『アス』の評価だ。

 9月3日、第4節は本拠地に強豪アトレティコ・マドリードを迎え撃つ。昨シーズン、久保はマジョルカの選手としてアトレティコ戦連勝の立役者になった。あらためて"相性のよさ"を見せつけることができるか。

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