超リッチなロナウド、バイエルン復帰のカーン...2002年W杯決勝両軍のスターたちはいま (2ページ目)
不運を乗り越えたカフー
正確に知ることは難しいが、2020年の時点での資産は3億2500万ドル(約390億円)と言われている。
もうひとつ、ロナウドの今を語るのに欠かせないのはポーカーだ。彼がポーカーを始めたのはレアル・マドリード時代。仲間たちから習い、たちまち夢中になった。数カ月後には彼はチーム内で一番のプレーヤーとなっていたという。
やがてそのポーカー好きを知ったオンラインカードゲーム会社が彼を招いて大会を開くようになる。2015年には800人が参加するプロの大会に挑戦して、26位となり、4万2000ドル(約500万円)の賞金を手にしている。スポンサー契約なども合わせると、ロナウドはポーカーでも100万ドル以上を稼いでいる。
現在スペインに住むロナウドは45歳。3回の結婚で3人の子どもを授かっている。またそれとは別に、来日時に関係を持った日系人女性の間にも日本生まれの息子がいる。そんなロナウドの今後の目標は、ブラジルサッカー連盟の会長の座であるとも言われている。
カフー(ブラジル)
ブラジル代表チームのキャプテンとしてトロフィーを天に掲げたカフーは、ローマからミランに移籍した後、2008年に引退した。
現役時代の2004年に、彼自身やその他の選手をマネージメントする会社を妻のレジーナとともに設立。また同じく2004年には自らが生まれ育ったサンパウロのファベーラ(スラム)に「フォンダソン・カフー(カフー基金)」という施設を設立して貧しい家庭を助けていた。子どもたちに食事を寄付し、学校に通わせ、医療サポートをし、親たちには職業訓練を施していた。しかし、2019年に財政難からカフーは16年続いたこの基金を閉めねばならず、マネージメント会社も倒産。同年9月には30歳になったばかりの息子ダニーロを心臓発作で亡くした。この年はカフーにとって本当につらい年となってしまった。
現在52歳のカフーはFIFAの親善大使、そして2022カタールW杯のアンバサダーを務めている。アンバサダーはもともとネイマールが務めるはずだったが、彼の素行の悪さを危惧してカフーに交代した。これから表舞台に立つことも多くなるだろう。
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