久保建英の「攻撃の渦」の作り方。底が見えない才能に市場価値も上昇中 (4ページ目)
その点で、久保は適性を示した。見事にプレーの渦を作り出し、勝利につなげていた。戦術的にクレバーで、どの場所でもやるべきプレーを心得ているのだろう。前半、対峙する2人のディフェンスの間から打ったシュートのように、ゴール近くでも非凡なセンスを見せている。どんなチーム状況にも適応できるはずで、才能の底が見えないのだ。
5-1という大勝に貢献したことによって、『アス』は久保に星3つ(0~3の4段階)をつけた。潮目を変えるセービングがあったマノロ・レイナ、2得点のアンテ・ブディミル、主将のサルバ・セビージャも星3つだったが、久保がチームを引っ張っていた事実は歴然だろう。泰然としたプレーで効率を上げ、正念場でチームを勝たせた。
17位セルタとの差は5に縮まった。今も劣勢は変わらない。しかし希望をつなぐことはできた。次節は7月3日、敵地で上位アトレティコ・マドリードと対決だ。
試合ごとに成長する久保から、当分は目が離せない。
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