2020.07.01

久保建英の「攻撃の渦」の作り方。
底が見えない才能に市場価値も上昇中

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 久保建英(マジョルカ)の市場価値は1350万ユーロ(約16億円)であるという数字をスペインのメディアが算出している。

 しかし、その値打ちはほぼ毎日のように上昇上しており、今やその3倍は下らないという。同じレアル・マドリードの保有選手であるダニ・セバージョス(アーセナル)の3200万ユーロ(約38億円)、マルティン・ウーデゴール(レアル・ソシエダ)の4500万ユーロ(約54億円)に匹敵。実際、ミラン、パリ・サンジェルマンは相当な大金を用意したと言われている。

セルタ戦に先発、2アシストなどマジョルカの大勝に貢献した久保建英 もっとも、レアル・マドリードは放出するつもりは毛頭ない。期限付き移籍についても、よほどのことがない限り、スペイン国外に出さないだろう。リーガで活躍するには、リーガで経験を積むのが手っ取り早く、異国に差し出してコンディションを崩されては元も子もない。来季は、やはりレアル・ソシエダが有力と言われているが……。

 その成長曲線は異例で、数週間後にどうなっているのか、誰にもわからない。セルタ戦で久保はその真価を示した。

 6月30日、リーガ・エスパニョーラ第33節。18位のマジョルカは残留を争う17位のセルタと直接対決を演じている。負ければ残留が絶望的になるという一戦だ。