久保建英の「攻撃の渦」の作り方。
底が見えない才能に市場価値も上昇中 (3ページ目)
39分、久保は右サイドで幅を取ってボールを受ける。ドリブルで仕掛けるそぶりを見せながら相手を引きつけ、インサイドにフリーで入ったアレハンドロ・ポゾに左足でパス。シュートポジションを楽に取れたポゾの左足ゴールを生み出した。
51分、久保は右サイドでボールを受けると、前のブディミルに付け、それを再び受ける。そして、中央でフリーだったサルバ・セビージャの足元にぴたりとつける。これが裏を抜けたブディミルへのパスにつながり、4点目になった。
そして59分、久保は右サイドから中央にボールを運ぶ。ゴール正面で完全にフリーのサルバ・セビージャに素早くパス。まるでシュート練習のような状況で、ミドルを得意とするサルバ・セビージャは鮮やかな一撃を決めた。
「habil y eficaz」(技巧的で効率的)
スペイン大手スポーツ紙『アス』はこの日の久保について、そんな表現を使っている。
レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督は、久保をサイドアタッカーだけでなく、インサイドハーフ、サイドハーフとしても考えているという。現所属選手では、クロアチア代表ルカ・モドリッチに近いポジションか。攻守でチームを動かし、チャンスメイクする仕事だ。
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