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オシムも称賛。謙虚さとハードワークのクロアチアに学ぶべきこと (3ページ目)

  • photo by JMPA

倉敷 カリニッチ、残っていればよかったんですけどね。

中山 ええ。でも、そういう部分が彼の未熟なところなんでしょうね。いずれにしても、ダリッチは協会がいろいろと問題を起こしている中で監督に就任し、これだけの結果を残したので、今後はクロアチアサッカー界全体が良い方向に向かっていく可能性はありますので、彼らにとってはいろいろな意味で大きい準優勝だったと思います。

倉敷 フランスは素晴らしいチームですが、クロアチアが決勝で勝つ可能性も十分にあると思って見ていました。

中山 スタートから15分間、疲れているはずのクロアチアの方が圧倒的にいい入りをしましたからね。

倉敷 小澤さんのクロアチアに対する印象を教えて下さい。

小澤 第2戦のアルゼンチン戦でアルゼンチンを3-0で粉砕したことがきっかけで、完全にチームができあがって、中山さんがおっしゃったように、ブロゾビッチをアンカーに置くシステムがはまりました。

 大会前でいうと、先ほど小林さんが説明されたように、ミラン・バデリがボランチのレギュラー候補でしたので、その場合はラキティッチが下がって、モドリッチがトップ下のようなかたちだったのですが、2列目にした4-1-4-1にして、ラキティッチとモドリッチを少し高い位置に置けたところがよかったと思います。

 それと、ラキティッチは普段バルセロナではボランチをしていましたし、特に昨シーズンはセルヒオ・ブスケッツとダブルボランチを組むような少し低い位置でもプレーしていましたので、その辺がモドリッチとラキティッチの局面を理解する能力によって、彼らの位置を変えながらシステムがはまりました。

 やはり、フランスも含めてこの短い期間できちんとチームとしての形を探し出した、解決策を見出したチームが勝ち上がったという点は、決勝を見てもよく表れていたと思います。

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