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オシムも称賛。謙虚さとハードワークのクロアチアに学ぶべきこと (4ページ目)

  • photo by JMPA

倉敷 確かにそうですね。フランスのエンゴロ・カンテ、ブレイズ・マテュイディ、ポール・ポグバに対して、クロアチアにはブロゾビッチを入れたラ・リーガ2強に所属する2人がいました。小澤さん、この中盤の使い方は非常に流動的で戦術によって使い分けられる強さがクロアチアにはありましたね。

小澤 そうですね。彼らはロングレンジのパス精度も高いので、ペリシッチだけでなく、今回ブレイクしたレビッチの躍動感溢れるプレーという部分も本当にうまくチームとしてはまったと思いますし、試合を重ねるごとに成長、レベルアップしたように見えました。ラウンド16以降、毎試合が延長戦になるような中でも、本当にタフに戦っていましたので、その辺はさすがだと感じました。

 また、ラキティッチなどは、今シーズンはバルセロナでもシーズン70試合を超える試合数を重ねていました。世界中の選手を探しても、おそらくラキティッチが今シーズン最も多くの試合でプレーした選手であるにもかかわらず、あれだけのパフォーマンスを見せたことも評価すべきでしょうね。しかも決勝戦の前に高熱を出してコンディションが悪かった中、あそこまで走り切るメンタリティがすばらしい。リバウンドメンタリティではないですけど、すべて整った環境ではなく、オーガナイズされた協会ではなかったからこそ、選手たち、あるいは現場の監督を中心に最後まで引っ張ってこられた部分はあるのかもしれませんね。

倉敷 モドリッチが今大会のMVPになったわけですが、その凄さについてもう少し話したいと思います。中山さんは、ルカ・モドリッチをどう評価しましたか。

中山 彼の場合、もともと能力の高さは十分に証明されていたわけですけど、今回はキャプテンシーというか、責任感が際立っていたと思います。どれだけ疲れていても足を止めることなく、ミスを自分が犯した後でもそれを挽回しようとしていた。そういうところは見る人の心を打ったというか、感動を呼んだところもありますし、評価が高かったと思いますから、このチームには欠かせないキャプテンだったという印象があります。

倉敷 確かに。小澤さん、モドリッチですが、ゴールの起点となるプレーが多かったですね。

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