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地味でもキレあり。「どんくさくない」
イングランドの未来は明るい (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 一方、イングランドにとっては12年ぶりのベスト8だ。ベスト16(1998年)、ベスト8(2002年)、ベスト8(2006年)、ベスト16(2010年)ときて、前回はグループリーグで脱落した。ウルグアイ、コスタリカに先着を許し、イタリアとともに沈んだ。ひと言でいえば、それは動きが緩慢なドタドタサッカーだった。

 それに対して、今回のイングランドはシャープだ。動きにキレがある。ガレス・サウスゲート監督のサッカーは、正直言って地味。守備的で面白くないが、イングランド代表が長年抱えていた独得の臭みは消えた。どんくさくなくなった。育成年代のチームが残している好成績の理由がわかるような、明るい未来を感じさせる。

 次戦はスウェーデン戦。イングランドにとって相性のよくない相手に見えるが、結果はいかに。

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