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乾貴士とダニ・ガルシアの友情。
「お辞儀パフォーマンス」をもう一度 (2ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

「かなり感慨深いものがありますね。やっぱりすごくこの3年間は自分にとって充実していたし、エイバルは選手として成長させてくれたチーム。監督、チームメイト、ファンを含め、全部が自分にとってプラスしかなかった。

 スペインで最初にエイバルでやれたのは自分にとってよかったと思います。また、機会があれば、チャンスがあれば、いつかここでやってみたいという思いもある。まあ、それはエイバルが断ると思うけど(笑)。でも、自分の中にはそういう思いもあるのは伝えておきたい」

 乾はこう言って、このバスク地方の小さな街のクラブで現役を引退することも考えたという話を打ち明けてくれた。そして30代に突入するサッカー小僧は、選手として成長していくため、そして長くサッカーをプレーするために、移籍という道を選択したことをあらためて口にした。

「30歳になっても成長していく選手を今まで何人も見てきている。自分もそういう選手になりたいし、30代に入って落ちていくというのは嫌だ。まだまだ伸びたいし、いろいろなサッカー、知識を増やしたい」

「長いことサッカーをやりたいし、それは日本で2部、3部でも全然いい。年を取ってからはそういうところでもやりたいし、とにかく長くサッカーを続けたい。そのためには、ここ(スペイン)でまだまだうまくなって、いろいろな知識を得ていきたいなと思います」

 1日でも長くスペインでプレーすることを望む乾。その願いが実現したら、再び彼とダニ・ガルシアが同じ道を歩むようになることも、ないとは言えないはずだ。

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