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香川真司もビックリ仰天?
ドルトムントが新監督を謎起用で迷走続く (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by TF-Images/Getty Images

 スタジアムでの取材が終わり、夜になるとメディアが動き出した。23時30分頃から、ビルト紙などがウェブサイトで「どうやらドルトムントは決断したようだ」と報じ始めた。地元紙ルールナハリヒテンのウェブサイトには、シュメルツァー、マルコ・ロイス、ヌリ・サヒン、負傷中のウカシュ・ピスチェクらが、クラブの事務所から出てくる動画がアップされた。深夜にもかかわらず、明かりが消えないクラブ事務所。緊急ミーティングが開かれ、主力や生え抜きの選手に説明が行なわれたようだ。

 翌10日の正午から、記者会見が行なわれた。先行している報道からみても、ボスの解任は想定内だ。しかし、同時に発表された新監督の名前は大きな驚きをもって迎えられた。

 実は昨シーズン終了後、トーマス・トゥヘルの後釜としてシュテーガーの名前も挙がっていた。当時、有力候補とされたのが、現在ニース(フランス)の監督を務めるルシアン・ファブレ、シュテーガー、そしてボスの3人だった。その意味では少しタイミングがずれただけの監督交代と言えないこともないが、今季のケルンでの成績から考えると、ドルトムンが新監督にシュテーガーを据えること自体、不可解としか言いようがない。歴史的な成績不振で降格まっしぐらのケルンをクビになった人物を、なぜCL出場権獲得をノルマに課すドルトムントが獲得しなければならないのか。

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