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リーグ・アン開幕。マルセイユ・酒井宏樹は
最初の10試合が正念場 (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 まず今シーズンのPSGは、2年連続で国内3冠に導いたロラン・ブラン前監督を解任し、史上初のヨーロッパリーグ3連覇を成し遂げたセビージャのウナイ・エメリ監督を招聘。アル・ケラフィ会長は前任者ブランを称えながらも、「ヨーロッパで勝つためには、チームを改革する必要がある」と公言し、ヨーロッパのコンペティションで抜群の強さを示すスペインから、実績十分の戦術家を引き抜く決断を下したのである。

 その一方で、大金を使ってビッグネームを毎年のように獲得するという方針にも変化が現れ、これまで4シーズンにわたってチームの中心として活躍したズラタン・イブラヒモビッチ(現マンチェスター・ユナイテッド)の退団を機に、"名より実"をとる補強戦略に切り替えている。

 ここまで獲得した主な新戦力は、セビージャからポーランド代表のMFグジェゴシュ・クリホビアク、クラブ・ブルージュからベルギー代表の右SBトーマス・ムニエ、ニースから元フランス代表のFWハテム・ベン・アルファ、レアル・マドリードからFWヘセ・ロドリゲスといった面々で、派手さはないが、いずれも実力者を補強。もちろん、まだ移籍マーケットが閉まるまでは不確定だが、今夏は世界が驚くようなスーパースターの加入はないと見ていいだろう。

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