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リーグ・アン開幕。マルセイユ・酒井宏樹は
最初の10試合が正念場 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 もっとも、夏の積極的な投資が裏目となって開幕ダッシュに大失敗した昨シーズンのことを考えれば、今夏の消極策もうなずけないわけではない。昨シーズンの途中から指揮を執るブルーノ・ジェネシオ監督も、尻上がりに調子を上げた昨シーズン後半戦のチームをベースにして、今後のチーム作りを進めていくことに不満を示していない。

 一方、昨シーズン同勝ち点で得失点差により3位に終わったモナコは、効果的な投資によって戦力アップを果たしている。

 これまでチームを支えてきたベテランのCBリカルド・カルヴァーリョ(未定)やMFジェレミー・トゥララン(現ボルドー)はチームを去ったが、トリノからポーランド代表のDFカミル・グリク、マルセイユからDFバンジャマン・メンディ、リールからはDFジブリル・シディベを獲得。レオナルド・ジャルディム監督のサッカーの基本となる守備面の充実に成功している。

 そして今シーズン、最大のキーマンとして注目されているのが、2013-2014シーズン以来の復帰となる元コロンビア代表エースストライカーのラダメル・ファルカオだ。

 しかし、チャンピオンズリーグ予備予選では復活をアピールしてサポーターを喜ばせたが、フェネルバフチェとの第2戦で故障し、いきなり戦列を離れることになったのは大誤算。堅守速攻がジャルディム監督の真骨頂だけに、"眠れる虎"ファルカオの早期復活がタイトルレースの行方を左右することは間違いなさそうだ。

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