2016.08.13

メディア予想は6位。
クロップはリバプールへの低評価を覆せるか

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

「今季は”私のチーム”になった。補強を希望しない選手とは契約していないし、今後も獲得を望んでいない選手が来ることはない。もちろん、手放したくない選手も売却していない。それゆえ、私のチームだ。トレーニングを見てもらえば、昨季になかったスペシャルなクオリティーを確認できるはず。開幕前の時点で『もう1年必要だ』などと言い訳するつもりもない。すべての大会を100%の力で戦い抜く」

 チームの現状と今季の展望について、リバプールのユルゲン・クロップ監督はいつものようにまくし立てながら、こう話した。

名門リバプールの復活に自信を深めるユルゲン・クロップ監督 昨年10月にクロップがチームを引き継いだ昨季はプレミアリーグ8位で終えたが、ヨーロッパリーグとリーグカップではファイナルに進出した。2大会とも決勝で涙を飲んだとはいえ、クロップ就任後はパフォーマンスに改善の兆しが見え、過去2年にわたり停滞感が漂っていたリバプールに希望の灯りをつけた。リバプールはゆっくりと前進していると、そう表現していいだろう。

 迎えた今オフは、クロップのカラーをさらに強めようと選手補強と人員整理に動いた。本稿執筆時における補強の目玉は、サウサンプトンから獲得したサディオ・マネ。24歳のセネガル代表FWは、アフリカ人ならではのスピードとしなやかな身のこなしを持ち、リバプールの前線に足りなかった速さを注入した。マネ同様にスピードがあり、陸上選手さながらのスプリント力を有するオランダ代表MFのジョルジニオ・ワイナルドゥム(前ニューカッスル・ユナイテッド)も加わり、攻撃陣の底上げに成功している。