レギュラー奪取のタラゴナ鈴木大輔。昇格をかけてリーガ2部最終節へ (2ページ目)
肌がヒリヒリするような日々を、鈴木は生きている。
今年2月、鈴木はナスティックで練習生からの契約をつかんだ。入団後しばらくはチームが無敗でメンバーは固定、我慢の日々が続いた。しかし3月20日、第30節のビルバオ・アスレティック戦。右サイドバックの出場停止でポジションを得ると、4-0の大勝に貢献。そこでのプレーが評価され、ヌマンシア戦、コルドバ戦、ウエスカ戦と連続先発出場を果たすことになった。
そして4月17日、第34節のオビエド戦では、主力センターバックが出場停止で、鈴木が抜擢される。昇格を争う相手を堂々と完封したことにより、今度はセンターバックとして定着する。以来、ジャゴステラ戦、ミランデス戦、アルメリア戦、レガニェス戦、サラゴサ戦、オサスナ戦、ルーゴ戦と先発フル出場を続け、無敗の5勝3分けという成績を残している。8試合で失点わずか4。今や昇格を争うチームの中心選手としてピッチに立っている。
巡ってきた好機を、鈴木はことごとくものにしてきた。ツキがあった、と言う人もいるかもしれない。しかしプロサッカー界における幸運とは、常につかみ取るべきものである。そもそも、もし自分を信じて海を渡らなかったら、そのツキは存在しない。
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