2016.05.31

続くユベントス一強時代。ミラン、インテルはこうしてダメになった

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko photo by Getty Images

コッパ・イタリアでも優勝。2冠達成のユベントスと、うなだれる本田圭佑 誰がユベントスを止められるか――2015~2016のセリエAの一番の注目点はまさにそこだった。

 セリエAのこれまでの優勝チームのデータを眺めていると、ある一定の法則があることに気づく。ユベントス、もしくはミラン、インテルといったビッグチームの一つが数年間勝利を続けたあとに、単発でその他のチームが優勝し、また次の強豪チームの連覇が始まる。

 昨季までユベントスは4年連続優勝を果たしていた。チームが長く勝ち続けると心身の両面で疲弊はまぬがれない。そろそろ一つのサイクルが終わるのではないか――そう考える者も少なくなかった。その予兆は開幕前からあった、これまでのユベントスの圧倒的な強さを支えてきたアンドレア・ピルロ、アルトゥーロ・ビダル、カルロス・テベスといったそうそうたる選手たちが、一挙にチームを離れたのである。

 実際に開幕してからのユベントスはこれまでのシーズンとは明らかに違っていた。いきなり初戦、2戦目を落とし、やっと白星をあげたのは第4節。常勝チームにはありえないスタートであった。中心選手が抜けた穴は大きく、それを埋めるべく新たに獲得した選手たちは不調。食いつないできた前任監督アントニオ・コンテの遺産もついには尽き、誰もがもうユベントスの連覇はないと確信した。