2016.06.01

ジダンのレアルにCL連覇はあるか。欧州「4強クラブ」の今季と来季

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

延長PK戦のすえ11度目の欧州王者に輝いたレアル・マドリード 11度目の欧州王者に輝いたレアル・マドリード。だがチャンピオンズリーグ(CL)決勝、アトレティコ・マドリード戦におけるパフォーマンスはかなり低調だった。決着は延長PK。世界に向けて何かインパクトを残したわけではない。勝者という表現がここまでしっくりこない例も珍しい。

 メッセージ性の高さで上回ったのはアトレティコ。勝者の資格もアトレティコにあるように見えたが、本領をいかんなく発揮したとは言い難かった。今回はいけそうだと欲が出たのか、動きはどこか硬かった。だが、大会全体を通してみれば、高評価を与えたくなる。

 準々決勝でバルセロナに、準決勝でバイエルン・ミュンヘンにそれぞれ勝利を収め、決勝ではR・マドリードに引き分けた。いわゆる3強に対して収めた成績は2勝1分。もし決勝戦が90分ではなく、準々決勝、準決勝と同様に80分の試合ならR・マドリードを仕留めることができたのではないか。ついそう言いたくなる。

 3強+アトレティコ。この4チームを中心に回る近年のCLだが、今季(2015~16)の冒頭に立ち返れば、バルサの2連覇なるかがテーマだった。

 1988~89、89~90のミラン以来、2連覇を達成したチームは4半世紀以上、現れていない。昨年、ベルリンでの決勝でユベントスを下したとき、このバルサならいけるかも、とピンと来たのは僕だけではなかったはず。わずか1年前の話だ。