いら立つ香川真司、微笑の長谷部誠。日本人対決は勝敗と逆の顔に (2ページ目)
時には6バックになるような、フランクフルトの徹底した守備的な布陣に、ドルトムントが攻めあぐねる時間帯もあった。
「守備的に戦って、相手が前に出てきたところをカウンターで狙うというのをやってたんですけどね。ドルトムントは次から次へ裏に走ってくるので、それにしっかり付ききれなかったのはあると思います。1点目も2点目も走られた選手にやられてるので、走られた選手につくという部分ができなかったですね」
長谷部は自分たちのプレーを冷静に振り返っていった。負けが込みすぎて、一喜一憂などしていられないということなのかもしれない。
「チームもケガ人とか出場停止とか、メンバーが全然揃わない中でやっている。苦しいというか、なかなかうまくいかないというのはありますけど、そこは何かのきっかけで変えていかないといけないと思う。次は年内最後の試合ですし、そこでいいプレーをして、絶対勝ち点3をとらないといけない」
チームの状態にいら立ちを見せるでもなく、あくまで淡々と受け止める様子は、ブンデスで長くプレーする貫禄にも感じられた。
一方、香川はいら立ちで溢れていた。この日ドルトムントは先発メンバーを主力に戻したが、香川はベンチスタートだった。ロイスの負傷で43分から急遽出場したが、まずそのことが彼をいらだたせていた。
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