【Jリーグ】森島寛晃が驚いたエース西澤明訓の鬼気迫るプレー「表情がまるで違っていた」 (3ページ目)
【ロスタイム直前のCKに嫌な予感】
再びリードを奪ったセレッソは、積極性を失うことはなかった。持ち前の堅守を保ちながら、相手の隙をうかがって追加点を狙いにいった。しかし、次第に足が止まり始める。そして残り10分を過ぎたあたりから、長身DFジャーンを前線に上げてパワープレーを仕掛けてきたFC東京の攻撃をもろに受け、いつしか防戦一方となった。
しかし、ここでも存在感を放ったのが西澤だった。自陣へと戻りジャーンを監視しながら、送り込まれるフィードを次々に跳ね返していく。まるで老獪なDFのように、ゴール前で身体を張り続けた。
「それもアキのすごいところなんですよね。勝負どころでは必ず身体が張れるんですよ。点を取るだけじゃなくて、勝利のために闘える選手でした」
森島も同様に、守備に奔走した。前線からプレスをかけ、球際では身体を張る。33歳のチーム最年長もまた勝利のために、誰よりもピッチを走り続けた。
82分、森島は徳重隆明と代わって、ピッチをあとにする。
「自分のなかでは『やれることはやった』という気持ちでしたね。思いきり走って、守備をして、すべての力を出しきったと思います。
最後までプレーしたいという想いもありましたけど、最終的に走れなくなって、動きが悪くなったから交代させられたと思うので、代えられたことに何か思うことはありません。実際にもうほとんど走れなかったですからね。とにかくがんばってくれ、という気持ちだけでしたよ。『勝ってくれ』と願いながら、ベンチで見ていたことを覚えています」
時計の針は着実に時を刻んでいく。あと少し耐えしのげば、栄光を掴むことができる。ところがロスタイム直前にCKを与えてしまう。この時、森島は嫌な予感がしたという。
「絶対にみんな集中しているはずですし、やられたらいけないところだというのは、誰もが理解しているわけですよ。だけど、最後の最後にCKを与えてしまった。なんとなく嫌な流れだなって思ってしまったんですよ」
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