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【Jリーグ】セレッソ大阪「長居の悲劇」から20年 森島寛晃が「重圧はなかった」と言いきれる理由 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【負けないサッカーで手応えをつかむ】

 そのスタイルを可能とした選手たちの奮闘も見逃せない。

「最終ラインにはブルーノ(・クアドロス)がいて、ボランチのファビーニョもいい選手でした。左サイドのゼ・カルロスも攻撃的な選手でしたし、彼らがあのやり方にけっこうハマっていて、いいサッカーができていましたね」

 ブラジル人トリオだけではない。最終ラインの一角を務めた前田和哉は大卒ルーキーながら堂々たるプレーを見せ、ファビーニョと中盤でコンビを組んだ下村東美は質の高いフィードで攻撃を操った。

 森島と同じシャドーの位置では古橋達弥が存在感を放ち、柳本啓成、久藤清一、吉田宗弘らベテランもいぶし銀の働きを見せた。そしてなにより、大黒柱の西澤明訓がこのチームを力強く牽引した。

 負けないサッカーを続けるなかで手応えをつかみ、このスタイルに対する自信を深めていったセレッソは、ライバルのガンバ大阪にこそ2試合ともに完敗を喫したものの、19節から再び無敗街道を突き進んでいく。22節からは破竹の7連勝を達成するなど、最大13ポイントあった首位のガンバとの勝ち点差は、残り3試合で1ポイントにまで詰めた。

 もっとも、32節の大分トリニータ戦ではシーズン途中から覚醒したファビーニョのゴールで先制しながら、80分に追いつかれて1-1で引き分けた。さらに33節の横浜F・マリノス戦でも森島のゴールで先制したものの、再び終了間際の失点で勝ちきれなかった。

「マリノス戦のゴールは覚えていますよ。ヘディングでのロングシュートだったので(笑)。でも、最後に追いつかれたんですよね。大分戦もそうでしたけど、終盤戦はなかなか勝てなかったですね。

 優勝争いのプレッシャーがあったわけではないと思います。僕らは追いかける立場でしたから。負けたわけではないですし、むしろ1ポイントでも取れたことを前向きに捉えていた気がします。実際にマリノスに引き分けたことで、首位に立ちましたから」

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