中村憲剛が語ったカナダ研修での驚き「フロンターレでもそこまではできなかった」 (3ページ目)
【日本の若い選手がカナダで経験を積む手段も】
中村「僕はパシフィックのホームスタジアムと、もうひとつアウェーのスタジアムに行きましたけど、雰囲気が全然違うんですよね。ほかの6チームにもまたそれぞれの色があると思いますし、各クラブにいろんなものが根づき始めている段階なんだろうなっていうのは感じました。熱量はすでにありますし、週末に非日常を体感しに来るという文化は、着実に生まれてきていると思いますね」
── パシフィックFCには各国の代表選手も在籍しているのですか。
田代「トリニダード・トバゴ代表とハイチ代表がいます。彼はハイチとカナダのミックスルーツなんですけど、代表はハイチを選びました。中米とのミックスルーツの選手が多いので、これからいろんな国で代表になる選手も増えてくると思います」
中村憲剛氏がS級ライセンスを取得する日は近い photo by Pacific FCこの記事に関連する写真を見る中村「コロンビアとカナダのU-20代表選手もいるよね」
田代「そうなんです。だから、彼らも含めて将来を考えると、すごく楽しみですよ。小さいクラブからひとり、ふたりと代表選手が出てくれば、僕らクラブの人間としてもうれしいですし、やりがいも感じます」
── 将来どうなるかわからない選手が、たくさんいるわけですよね。
中村「本当に原石の宝庫」
高尾「わかりやすく言うと、若くて安い選手がたくさんいるので、Jリーグの関係者に注目してほしいと思っています」
中村「カナダのサッカーのことは、日本人はたぶん、ほとんど知らないじゃないですか。僕も知らなかったし、Jリーグの強化の人も知らないと思う。だけど今回行ってみて、穴場だと思いましたし、可能性を秘めた彼らのチャンスを広げてあげたいなって思いました。
逆に、日本の若い選手たちが向こう(カナダ)に行って経験を積むっていうやり方もあるのかなと。でも、簡単にはレギュラーにはなれないと思いますけど」
高尾「それは監督も言っていましたよね。ローンでもいいから、日本の若い選手を連れてきてほしいって。プレーできる環境を用意するし、近々実現したいと言っていましたよ」
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