セレッソ清武弘嗣「このまま続けていくのは厳しいかな」引退も考えた昨季から復活なるか「緩めてしまったら、自分のサッカー人生は終わり」 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

── シーズンの最後に復帰できた時は、どんな想いがこみ上げてきましたか?

「予定よりも早かったんですよね。本当はシーズン中の復帰は難しかったんですけど、リハビリが本当に順調すぎて、行けるという状況になったんで、チャレンジしてみようと。

 正直に言えば、無理するところではなかったんです。だけど、自分のなかでシーズン中に復帰したかったし、そこを目指してやってきたので、出られるのであれば出たかった。ピッチに立った瞬間はうれしかったし、久しぶりの試合は、本当に楽しかったですよ」

── 「またケガをしてしまうんじゃないか」という怖さはなかったですか?

「それはなかったです。信頼するドクターの方に手術してもらいましたし、リハビリもいろんな人とコミュニケーションを取りながらできたので、そこはまったく心配はなかったですね」

── 今年は完全復活を目指すシーズンだと思います。ケガ明けであるということもそうですし、34歳という年齢的な部分も含めて調整方法や準備の仕方で、若い頃と比べて何か変わってきたことはありますか。

「準備はもう、欠かすことはできないですね。ある程度、刺激を入れてやらないと、手術の影響で力が抜けたりすることもあるので。練習前の準備、練習後のトレーニングは欠かすことができないですね」

── 若い頃はやってこなかったようなこともやっている?

「基本的に若い頃もけっこうやっていたんですけど、今は下半身中心に変えましたね。ストレッチもそうだし、筋トレもそう。下半身を中心にやっています。あとは、ちょっとやりすぎてしまう傾向があるので、ある程度のところで止める、ということも心がけています」

── ある選手が「歳を重ねるなかで、年々キャンプがきつくなる」と言っていました。そこは感じますか。

「つらいっすよ(笑)。でも、そこで手を抜くようになったら、もう引退だなと思っています。妥協するようになったら終わりかなって。

 今年もキャンプはかなりきつかったんですけど、やらなければいけないことですから。きついからって緩めてしまったら、そこで止まってしまうし、もう自分のサッカー人生は終わりだなって思うんですよね」

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