高校サッカーで近江が独自のスタイルをアピール! 青森山田には完敗も「歴史を作った」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 キャプテンとしてチームをここまで引っ張ってきた金山が語る。

「1位と2位では雲泥の差があると思ってやってきたので、悔いはないって言ったら嘘になるけど、この仲間とここまでやってこられて、本当によかったなと思う」

 試合終了直後はピッチ上に突っ伏し、あふれる涙を抑えることができない選手も多かったが、しばらくして取材エリアに現れた時には、多くの選手が胸を張り、堂々と大会を振り返っていた。その姿は、自分たちが成し遂げたことの大きさを、あらためて実感しているかのようでもあった。

「自分たちのサッカーが面白いとか、見ていて楽しいとか、そういうことを言われるのが一番うれしい。(2回戦敗退の昨年と違って)今年は勝ち進めて、どんどん自分たちのサッカーを見せることができたので、すごく満足しています」

 爽やかな笑顔で語る山門に、もう涙はなかった。

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