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日本代表で「上がり馬」になる可能性も。横浜F・マリノス仲川輝人、2試合3得点の完全復活 (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishuku Torao

 上記の3人と比較して仲川はどうなのか。明快なのは最も体格が小さいことだ。伊東、前田、古橋も大柄ではないが、仲川ははるかその上を行く。W杯に出場すれば、32カ国の選手のなかで最も小さい選手となる可能性がある。その分、俊敏だ。巧緻性に優れている。神出鬼没なドリブラー。世界の大男たちを驚かせるに足りるインパクトを備えた選手と言える。

 さらに、右でも左でもプレー可能という点も強みになる。その点では伊東、前田、古橋に勝る。左右に開いたポジションから、勘よく真ん中に入り込み、ゴールを奪う幅の広さを備えた選手。すなわち監督にとって使い勝手がいい選手になる。

 今季のJリーグ終了後に行なわれるカタールW杯。仲川が、たとえばJリーグで再び得点王に輝けば、監督はその調子のよさにあやかりたくなるはずだ。得点に直結するアタッカーの選考には、調子という要素が密接に絡む。

 まだ仲川にもチャンスは残されている。日本代表で「上がり馬」になる可能性はあると考える。横浜FMの左ウイングに、とくと目を凝らしたい。

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