片野坂知宏監督の使命は「強いガンバをとり戻すこと。今年の積み上げの先にはタイトルも描ける」

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • photo by (c)GAMBA OSAKA

Jリーグ2022開幕特集
ガンバ大阪/片野坂知宏監督インタビュー

photo by (c)GAMBA OSAKAphoto by (c)GAMBA OSAKAこの記事に関連する写真を見る「僕にとってのガンバは、選手として在籍した古巣であり、コーチ時代にはすばらしい経験をさせていただいた思い入れのあるクラブ。ガンバの歴史を知っているひとりとして、クラブに関わるすべての人たちが期待されている"強いガンバ"をとり戻したい。とり戻さなければいけない、という使命を感じています」

 今シーズン、ガンバ大阪の監督就任に際して、片野坂知宏監督はその決意を言葉に変えた。コーチとして在籍した時代により明確に育まれたDNAを今一度、その胸に刻んで。

「現役時代もさることながら、コーチ時代も西野朗監督や長谷川健太監督(現名古屋グランパス監督)のもとで、2008年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝や、2014年の三冠達成といった、本当にすばらしい経験をさせていただきました。それらは、僕が監督業をスタートさせるうえでのベースになったと思っています。

 と同時に、それぞれの時代で応援してくださったみなさんさんの、"タイトル"への期待を感じとってきたことは、ガンバの監督として、このクラブを再び、あの舞台で戦えるチームに引き上げなければいけないという覚悟と責任にもつながっています」

 だからといって、過去の歴史を模倣すれば"強いガンバ"をとり戻せるとは思っていない。サッカーのトレンドは年々変化を見せているからこそ、「時代の波に乗り遅れることなく、"ガンバのスタイル、ガンバの攻撃"を構築していきたい」と語気を強める。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る