Jリーグ後半戦、各チームの新戦力と状況をチェック。ACL出場、残留争いをするのはどのチーム?

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 川崎を追う横浜F・マリノスは、監督も選手も海外クラブに引き抜かれた。アンジェ・ポステコグルー前監督がスコットランドの名門セルティックの監督に就任するため6月10日で退任。その後は松永英機暫定監督で戦い、後半戦からはオーストラリア人のケヴィン・マスカット新監督が就いた。

 シント=トロイデン(ベルギー)監督時代に、日本人選手と仕事をしてメンタリティを知っているし、ポステコグルー前監督の右腕として働いた経験もある。新監督になったからといって横浜FMの戦い方が大きく変わるわけではないと思うが、選手たちがどれだけ早く適応できるかがポイントだろう。

 選手も得点王争いをしていたオナイウ阿道がフランスのトゥールーズに移籍。代わりに浦和レッズで出番を失っていた杉本健勇を獲得するなど、宮市を含めて補強は積極的に動いた。勝ち点差は川崎と離れているが、粘り強く追いかけてもらいたい。

 優勝争いは川崎が圧倒的優位に立ち、横浜FMがかろうじてチャンスを残すだけだが、来季のACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場権争いは混戦を極めている。鹿島アントラーズ、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、名古屋グランパス、浦和レッズあたりまでが、争いを繰り広げそうだ。

 鹿島はシーズン序盤にザーゴ監督から相馬直樹監督に交代して、当初は守備的な戦い方にしたのがハマってうまくいった。その後は得点が奪えずに思ったほど勝ち点を伸ばせない時期もあったが、悪くない戦いをしていた。ただ、川崎や横浜FMが攻撃的なサッカーで勝ち点を伸ばしているので、物足りなさを覚える人たちも多かったようだ。

 個人的には相馬監督の下で復活した、鹿島伝統のスタイルは気に入っている。ただ、そのスタイルで「来季以降、優勝できるのか」と問われれば、疑問符をつけざるを得ないのが正直な感想だ。そうした部分を割り切って、「今季はACL3位以内を獲得する」とチームもフロントも一丸となってやれれば、チャンスはあるだろう。

 鳥栖の後半戦は正念場になる。東京五輪代表FWの林大地がシント=トロイデンへ、松岡大起が清水エスパルスに移籍した。前半戦は若い選手たちが躍動して好位置をキープしたが、主力の2選手が抜けた影響がどう出るのか。ただ、常に若い才能が台頭する環境があるチームだけに、ここはチャンスとばかりに新たな才能が出現するのを期待したい。

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