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Jリーグ後半戦、各チームの新戦力と状況をチェック。ACL出場、残留争いをするのはどのチーム?

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

福田正博 フットボール原論

■東京オリンピックが終了し、本格的に再開したJリーグ。ACL出場権争いや残留争いなど、ここからは激しい戦いが予想されるなか、各チーム移籍や補強など選手の入れ替えもあった。福田正博氏に後半戦の見どころをあげてもらった。

第24節、浦和は江坂任(写真左)の1ゴール1アシストで上位の鳥栖に勝利第24節、浦和は江坂任(写真左)の1ゴール1アシストで上位の鳥栖に勝利この記事に関連する写真を見る 再開したJリーグの見どころのひとつは、日本代表でも活躍している選手たちが、海外から国内に復帰することだ。

 Jリーグでのプレーが9年ぶりになる酒井宏樹は浦和レッズ、同じく8年ぶりの大迫勇也はヴィッセル神戸でプレーする。ともに31歳で現役日本代表のバリバリのレギュラー。格の違いを見せつけてもらいたい。

 ほかにも日本代表経験者で言えば、ロシアW杯の日本代表で29歳の武藤嘉紀は、神戸で6年ぶりにJリーグに復帰する。森保一監督体制下での招集経験もある26歳の安西幸輝は、2年ぶりに鹿島アントラーズのユニフォームに袖を通す。また、高校卒業後はアーセナル(イングランド)などの海外クラブでプレーし、アルベルト・ザッケローニ元監督時代に日本代表歴のある宮市亮も横浜F・マリノスを新天地とした。

 背景には新型コロナウイルスの世界的な流行の影響で、ヨーロッパのクラブが緊縮財政になったことがあるだろう。加えて、JクラブにはDAZNからの放映権料の恩恵が後押しになったと思う。ただ、選手にすれば金銭面の条件は大事ではあるものの、それ以上に国内復帰がしやすい空気に変わったのも大きいと言えそうだ。

 海外組の復帰以外でも、各Jクラブは国内で選手を大きく動かした。前半戦で浮き彫りになったチームの課題を埋めるための補強。ヨーロッパの新シーズンが始まる夏場のタイミングで、主力選手が海外移籍することを見越しての補強。目的はさまざまだが、各クラブの総合力も後半戦の勝敗を左右するものになるはずだ。

 首位を走る川崎フロンターレは、三笘薫(ユニオン・サン=ジロワーズ/ベルギー)と田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)が海外クラブへ移籍した。田中の抜けた穴はケガから復帰した大島僚太がいるので心配はない。左アタッカーだった三笘のポジションには、ブラジルからドリブラーのFWマルシーニョを獲得した。ここには長谷川竜也もいるので、三笘移籍のダメージは最小限に食い止められると思う。よほど大崩れしない限りは、2連覇は間違いないだろう。

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