三笘薫「オーラを出さないといけない」。フロンターレで自身の役割と考えていたこと (5ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 今はW杯も日本代表もまだイメージできていないと三笘は苦笑するが、そこに至るためにやるべきことは理解しているようだ。

「日々の試合のなかでやりたいことが確かめられたり、ゴールやアシストが増えたりするとA代表が見えてくるのかなと思います」

 常に成長ロードと未来のビジョンを描き、いろんな情報を得つつ取捨選択をしながらその道を進んでいる。満足できない、満足しないは、そのプロセスをたどる上での自分を厳しく戒める言葉のように聞こえる。

「プロになって満足できていないですね。もちろん一時的な満足感を得られる時はあるんですが、そこで満足していたら先はないと思うんです。僕はいつも、どんなシーンでもいいプレーをしたいと思っていますし、それができればもっともっと活躍できると思うんです。このスタンスは昔から変わっていないですし、これからも変わらないですね」

 三笘は、これからどういう選手になりたいと考えているのだろうか。

「日本を代表して世界と戦いたい気持ちがありますし、小さい子どもたちに日本人の可能性を示していけるような選手になりたいと思います」

 求めるものがある限り、人は成長しつづける。

 三笘は、これからもそれをプレーで証明してくれるはずだ。

FMヨコハマ『日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES』
毎週日曜日 15:30〜16:00
スポーツジャーナリスト・佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、さまざまな苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿を通じて、リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けします。

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