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三笘薫「オーラを出さないといけない」。フロンターレで自身の役割と考えていたこと (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

◆三笘薫の超絶ドリブルを細かく分析。水沼貴史が指摘する最大の強みとは?>>

 今シーズンは、12試合(4月25日現在)中7試合がスタメン出場になっている。「2年目のジンクス」などどこ吹く風といった体で、昨年以上の活躍を見せている。

 自己管理も徹底している。

 昼寝をしっかりと取り、体を休める時間を多くとっている。最近は、ヨガも始めたという。また、週2回の試合、週1での試合に合わせて個人練習や筋トレを調整し、試合に向けてのルーティンも確立されている。良さそうな調整方法があった場合、一度取り入れてみて、いいパフォーマンスができた時はそれを継続するなど、少しでも力をつけるために貪欲だ。

 また、プレー中、感情的なブレをほとんど見せない。ファールで倒されてもスっと立ち上がり、何事もなかったように次のプレーの準備をしている。

「基本的に感情の起伏が激しいタイプじゃないです。昔は、けっこう感情的になって相手を削ったりしていましたけど、今は悪いことはしなくなりました(笑)。試合中も感情をコントロールできないといいプレーができないので、倒されても気にしないようにしています」

 実際、報復プレーもラフプレーもプロになってからは一度もなく、イエローカードもゼロ。ポジションに関係なく、これは選手の価値を高め、チームにとっても非常に大きい。

【小さい子どもたちに日本人の可能性を示したい】

 東京五輪を戦うU-24日本代表としては、3月にアルゼンチンとの親善試合に出場した。多くの収穫を得た一方で、本大会出場への欲が増した。

「東京五輪は、日本中の期待がかかっている大会ですし、活躍すれば世界が広がっていくと思うので、自分にとってはすごく重要な大会です。それに、五輪を経験した多くの選手がA代表に入っていますし、その後にビッククラブに行く選手もいます。そのチャンスは逃したくないですね」

 東京五輪が終わると、来年にはカタールW杯がやってくる。

「W杯は2002年からずっと見てきました。とくに18年のロシアW杯のベルギー戦がすごく印象に残っています。2-0から2-3に逆転されましたが、試合を見ていて鳥肌が立ちました。ベルギーがすごいなって思ったんですが、本当のすごさはその場にいる選手や、W杯のピッチに立たないとわからないことが絶対にある。いつかあの舞台に立ちたいと思いました」

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