2021.04.26

J1クラブ別「歴代最高のストライカー」は誰だ?【西日本10チーム編】

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

J1クラブ別・歴代最高のストライカーは誰だ?(西日本編)

 1993年に産声をあげたJリーグの歴史を紐解けば、各クラブにはそれぞれ伝説的なストライカーが存在する。そこで、今シーズンのJ1に所属する20クラブを東西に分け、日本人選手に絞って各クラブの歴代最高ストライカーを独断と偏見で選出してみたい。東日本編に続いて西日本10クラブを紹介する。

「東日本編」はこちら>>

清水エスパルスの黎明期を支えた長谷川健太清水エスパルスの黎明期を支えた長谷川健太 ★清水エスパルス「長谷川健太」

 清水エスパルスの通算最多得点者は、リーグ戦で計85ゴールを記録した澤登正朗だ。ただ、現役を退くまで清水ひと筋を貫いた澤登は典型的なプレーメイカーなので、あえて除外。ストライカーとしては岡崎慎司(現・ウエスカ)や大前元紀(現・ザスパクサツ群馬)も印象深いが、ここでは地元静岡県のヒーローで現在FC東京の監督を務める長谷川健太をベストに選びたい。

 長谷川は、大榎克己、堀池巧とともに高校時代から「清水東三羽烏」として全国にその名が知れわたった高校サッカー界のスター選手だった。Jリーグ開幕前年の1992年に日産から清水に移籍し、以降は清水のエースとして君臨。1996年にはクラブ史上初タイトルとなるナビスコカップ(現ルヴァンカップ)優勝にも貢献したクラブのレジェンドのひとりだ。

 クロスを得意とするウイングタイプのFWだったが、清水では主に2トップの一角としてプレー。強烈な右足キャノンを武器に、リーグ戦で45ゴールを量産した。

★名古屋グランパス「玉田圭司」

 名古屋グランパスでは、Jリーグ初期に途中出場でゴールを量産した森山泰行が大きなインパクトを残した。ただ、日本人ベストストライカーを選出するなら、歴代最多ゴールを叩き出し、なおかつ2010年にはリーグ初優勝に大きく貢献した玉田圭司(現V・ファーレン長崎)に軍配が上がるだろう。

 柏レイソルでブレイクした玉田が名古屋に加入したのは2006年。以降、述べ11年間でリーグ戦75ゴールを記録している。とりわけ、ドラガン・ストイコビッチ監督の下でリーグを制した2010年に13ゴール、2位に終わった2011年にはキャリア最高の14ゴールをマークし、大きなインパクトを残した。