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サッカー日本代表、E-1選手権優勝も戦術面は変わらぬ残念な実情 3-4-2-1の問題点を露呈

  • 中山 淳●文 text by Nakayama Atsushi

 E-1サッカー選手権の優勝決定戦となった韓国対日本のライバル対決は、前半8分にジャーメイン良のゴールで先制した日本がそのまま逃げきり、2大会連続通算3度目の優勝を飾った。

韓国戦では決勝ゴール。ジャーメイン良は大会MVP&得点王を獲得した photo by Fujita Masato韓国戦では決勝ゴール。ジャーメイン良は大会MVP&得点王を獲得した photo by Fujita Masatoこの記事に関連する写真を見る ただ、内容的には日本にとって厳しい試合だったことは否めない。

【後半の悪い流れを変えられず】

 前半は立ち上がりから韓国のロングキックの対応に追われ、過去2試合で見せたような落ち着いたビルドアップができず。効率よく先制点を挙げたものの、その後も敵陣で日本がボールを支配する時間は限られた。

 韓国のフォーメーションは、日本と同じ3-4-2-1。おそらく韓国のホン・ミョンボ監督は、ミラーゲームの設定のなかで、できるだけ中盤を省略して日本の強みを消そうと考えたのだろう。結局、ゴールを割れなかったのでそれが大成功だったとは言えないが、それでも日本を苦しめたことは間違いなく、特に後半は一方的に攻め立てた。

 日本の反省点は、後半の悪い流れを最後まで変えられなかったところだ。攻撃的に運用できない時の3-4-2-1の問題点を最大限に露呈した格好だが、最後まで森保一監督は4バックに変更することもなかった。W杯予選を戦ったいつものメンバーであれば、個々の判断で少しは流れを変える工夫ができたかもしれないが、さすがに今回のような経験の浅いメンバーにそれを求めるのは酷というもの。

 そういう意味では、5バック状態が続いて攻撃の糸口さえも見つけられない難易度の高い戦況のなか、選手たちはよく最後まで韓国の猛攻を無失点でしのいだと言える。

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著者プロフィール

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

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