徹底した「F・マリノス対策」にも屈しない王者に連覇の可能性を見た

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Kyodo News

 いつになく大きな注目を集めたJ1第2節が、ついに開催にこぎつけた。すなわち、新型コロナウィルス感染拡大の影響による中断がようやく明けたわけである。

 しかしながら、ある種の感慨をともなう特別な一戦であろうとも、その1試合だけでシーズン全体を見通すことは難しい。それは、いつのシーズンでも同じことだろうが、特に今季は、だ。

 2月下旬に始まった中断が4カ月以上にも及んだ結果、今季の試合日程は、12月中旬に予定されている最終節まで、「超」のつく過密スケジュール。同じメンバーで戦い続けることは難しく、選手を入れ替えながら連戦をこなしてもなお、チーム力を落とさずに多くの勝ち点を手にすることが求められるからだ。

 そんな視点に立てば、ディフェンディングチャンピオンはまずまずの戦いを見せたのではないだろうか。

再開初戦となるアウェーの浦和レッズ戦を引き分けで終えた横浜F・マリノス再開初戦となるアウェーの浦和レッズ戦を引き分けで終えた横浜F・マリノス 昨季J1王者の横浜F・マリノスは、再開初戦で浦和レッズと対戦し、0-0の引き分けに終わった。これで横浜FMは、2月の開幕戦と合わせて1敗1分け。まだ勝利を手にできずにいる。

 開幕戦で対戦したガンバ大阪もそうだったが、今季横浜FMと対戦するチームは、しっかりと"横浜FM対策"を講じてきている。

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