2020.07.05

横浜FCは「新しい日常」でチームを刷新。
コロナ禍の影響は試合にも出る

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by KYODO

北海道コンサドーレ札幌戦でゴールを決めた22歳の一美和成(横浜FC) 7月4日、ニッパツ三ツ沢球技場。メインスタンドからは横浜市立市民病院の大きな建物が見える。その窓には、「おかえりなさいJリーグ」「三ツ沢で心をひとつに!!」の文字が掲げられていた。医療従事者による心づくしの”祝福”だろう。一方、ピッチでは選手たちがセンターサークルに集まり、医療従事者へ感謝の拍手を送った。

 その光景はJ1リーグ再開を象徴していた。

 スタンドには関係者しかいない。そこにいるはずのサポーターの姿は、モニターに映し出されていた。報道関係者も「体調確認シート」の提出や検温などで30分以上、列に並んで万全を期しての入場だった。ステレオからは録音したファンの声援や手拍子が流されていた――。

 何もかも、今までとは同じではなかった。J1第2節、横浜FC対北海道コンサドーレ札幌の試合は「新しい日常」の形で始まろうとしていた。

「昇格した勢いで、どこまで序盤戦に勝ち点を稼げるか」

 今シーズン開幕前、横浜FCの関係者は口をそろえていた。勝ち癖がついていたし、戦い方も成熟していたはずで、開幕戦ではヴィッセル神戸から、敵地で貴重な勝ち点1を獲得したのだった。