Jリーグアジア戦略の現在地。
ティーラトン獲得などプラス効果多数 (6ページ目)
一方で、ノウハウを売る事業計画でスタートしたプロジェクトで、それをいきなり無償提供するという山下の案に、当然役員側からは懐疑的な意見があった。しかし、各国の事情を話すより実際に体感してもらったほうが早いと、上司らを連れて現地を訪れていった。
「試合に視察に行けば、場内アナウンスで『日本のJリーグからお客さまが来ています』と流れ、歓声があがります。普段はなかなか会えない人に会え、その国の成長や勢いを肌で感じることができます」(山下)
そうして山下はどんどんと協力者を増やしていくと、アジア戦略へさらに力を入れていった。
(つづく)
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