2020.02.17

ペトロヴィッチが大勝にも不機嫌。
コンサドーレが成熟されつつある証

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO SPORTS

 2月16日、鳥栖。Jリーグ開幕を1週間後に控え、その”前哨戦”とも言えるルヴァン杯初戦だった。敵地に乗り込んだ北海道コンサドーレ札幌は、0-3という大差でサガン鳥栖を下している。

就任して3シーズン目となるミハイロ・ペトロヴィッチ監督(北海道コンサドーレ札幌) しかし、快勝を収めた札幌の指揮官ミハイロ・ペトロヴィッチは、試合後の会見で不機嫌にすら映った。

「浦和(レッズ)で負けたときの方が、今日勝った試合よりも私は嬉しかった」

 ペトロヴィッチ監督はそう言って、小さく肩をすくめた。

「(2014年の)浦和(の監督時代に)でホームの鳥栖戦だった。多くの決定機を作りながら、ゴールに嫌われて入らず、私の記憶が正しければ、豊田(陽平)にクロスを決められ、0-1で敗れた。大差で勝つこともできたはずのゲームだったが、そうはならなかった。しかし、サッカーではそういう試合もあるもの。自分たちとしては、狙いどおりにスペクタクルな試合ができた。結果は受け入れるべきだが、決して内容では負けていなかった。勝負は重要だが、サッカーはそれだけではない」

 ペトロヴィッチ流の本質はどこにあるのか?