安部裕葵は断言。「環境や先輩が僕をサッカーに夢中にさせてくれる」 (5ページ目)

  • 寺野典子●文 text by Terano Noriko
  • 渡部 伸●写真 photo by watanabe shin

――ワールドカップロシア大会を現地で観戦し、地元チームとの親善試合もあったロシア遠征で、ワールドカップが現実味を帯びましたか?

「スタジアムに足を運び、その雰囲気を体感して、『ああ、ここでやりたい』と鳥肌が立ちました。そんなふうに見たモノに憧れを抱いた経験は、僕の人生では初めてのことでした」

――今後、U-20ワールドカップ、東京オリンピックと、世界の舞台に立つチャンスがありますね。

「そういう舞台を経験すれば、また想いは強くなるんだと思います」

――5年後のビジョンはどんなふうに描いていますか?

「まだ、なんとなくですけど、海外でプレーしたいというのはあります。常に新しい環境にチャンレンジするのが好きなので。それは、アントラーズを出たいというわけじゃなくて、ここでプレーし続けたいという気持ちも当然強いです。でも、挑戦できる立場なのだから、挑戦したい。今の僕は、なんでもできる立場だし、可能性がある。チャレンジできるタイミングがあれば、チャレンジしなくちゃいけない。世界中で多くの人が目指している職業になれたというのは、運がいいことですし、だからこそ、サッカー選手になったことを無駄にはしたくない」

――10月にはAFC U-19選手権(2019年U-20ワールドカップアジア予選)が開催されます。

「どんなメンバーになるかもわからないですし、僕が選ばれるかもわからない。だから、僕がやることは、アントラーズでいい準備をして、代表に呼ばれたときに、いかに力になれるかだと思っています。U-19代表のために鹿島アントラーズで練習するわけじゃなく、自分のレベルアップのためにやっていければ。日本のためにも鹿島アントラーズのためになると思っています」

――忙しくなりますね。

「この仕事をしていて、忙しいというのは、充実しているということだから、もっと忙しくなるように頑張りたい。でも、浮かれず、足元を見ながらやっていきたいです。1日1日しっかりやり抜くというのは、一番単純だけど、一番難しいことなのかなと。でもだからこそ、それを大事にしたいです」

――アントラーズというクラブの環境は、ご自身にどんな影響をもたらしていますか?

「プラスであることは間違いないです。でも、本当にそれが良いものだったのかどうかは、今はわかりません。この先、僕が日本を代表する選手になったとき、ここへ来たことが正しかったと言えるんだと思います。ただひとつ言えるのは、今僕はサッカーに夢中だということ。周りの環境や先輩の存在が、僕をサッカーに夢中にさせてくれている。だから毎日疲れも感じないです。サッカーのことだけしか考えていないので」

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