2018.09.15

安部裕葵は断言。「環境や先輩が
僕をサッカーに夢中にさせてくれる」

  • 寺野典子●文 text by Terano Noriko
  • 渡部 伸●写真 photo by watanabe shin

遺伝子~鹿島アントラーズ 絶対勝利の哲学~(28)
安部裕葵 後編

前編から読む>>

「このゲーム、難しいのは相手のほうなんだから。俺らは普通にやればいい」

 9月9日ルヴァンカップ準々決勝セカンドレグの対川崎フロンターレ戦。試合開始直前。円陣を組んだとき、内田篤人はそう話した。5日に行われたファーストレグでは1-1と引き分けた。しかし、その内容に満足している選手はいなかった。

「チームとしてもやっぱり、前節の敗因というか、負けてはいないけれど、内容が良くなかったというのは、みんなわかっていたし、ミーティングでもそういう話になった。だから、今日(セカンドレグ)は、しっかり複数点をとって、しっかり勝とうと。やっぱりこの前の試合(ファーストレグ)のフワッとした入りに対しての反省もあって、今日は立ち上がりから、しっかり入れた」と語った山本修斗が28分、37分と2ゴールを決め、試合は鹿島有利な展開に持ち込めた。

 「どうしても失点をするとドタバタしてしまうという現象があったので、レオを通じて、『3点目をとったら試合が終わるんだから、そのタイミングをみんなで見計らって狙っていこう。落ち着いてやってほしい』と伝えてもらった」

 後半へ向かう直前、セルジーニョはレオシルバに依頼する。

 51分、PKを決められて、失点してしまう。失点直後、DF陣を集めて内田篤人は繰り返す。「2-2でも俺らが勝てる。普通にやろう」と。