まんまとハメられた浦和レッズ。
戦術家の策に敗れ、レアル戦は夢に... (2ページ目)
終始攻撃を仕掛けていたのはレッズだったが... だが、ボールを保持しているという意味では浦和が攻勢だったのかもしれないが、正真正銘の決定機と呼べるのは、31分にFW武藤雄樹の右からのクロスをFW興梠慎三がフリーで合わせたシーンくらい。90分を通してシュートは10本、うち枠内シュートが2本では、逸機を悔やむほどのチャンスはなかったというのが現実である。
攻撃が止められたときにしても、高い位置からボールを奪い返そうとするものの、プレスをうまく外され、縦にパスを入れられてしまう。こうなると、FWアリ・マブフート、ロマリーニョの2トップでチャンスを作れてしまう、アルジャジーラの思うツボである。
それ以前にも何度かDFとDFの間に走り込まれる危ない場面はあったが、後半52分、ついにロマリーニョのスルーパスからマブフートに抜け出され、先制点を与えてしまった。
ここまでの試合展開を考えれば、もはや勝負あった、である。「先制点を取られ、焦った部分があった。疲れも出て、ミスが出た」とは堀監督の弁だが、浦和の攻撃は時間の経過とともに、むしろ粗さばかりが目立つようになり、同点ゴールの可能性は感じられなかった。この内容では敗戦もやむを得まい。
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