世界5位でも強いとは言えない。興梠、柏木らが振り返る今季の浦和レッズ
クラブW杯5位決定戦。それが、浦和レッズにとっての今季最終戦となった。
結果は、ウィダード・カサブランカ(モロッコ)に3-2で勝利。FW興梠慎三曰く、「勝ててよかった。いい形で得点も取れたし、やっていて非常に楽しいゲームだった。最近では3得点とか、なかなか取れていなかったので、(今季の)締め括(くく)りとしてはいい締め括りだった」。
クラブW杯5位決定戦で勝利した浦和レッズ 浦和は昨季、あまりに悲劇的なシーズンを送った。
J1年間勝ち点ではトップだったものの、チャンピオンシップ決勝で鹿島アントラーズに2戦合計の結果で敗れた。本来なら手中にしていたJ1優勝を、いわば"制度"によって失ったわけである。
だからこそ、MF柏木陽介は今季開幕を前に、「獲れるタイトルは全部取りたい」と言い、なかでも「一番獲りたいのはAFCチャンピオンズリーグ」だと話していた。
なぜ、ACLが一番なのか。理由は単純。「クラブW杯に出たいから」だった。
自分たちからタイトルをさらっていった鹿島がその後、檜舞台でレアル・マドリードと互角の試合を繰り広げたことに、浦和の選手が何も感じないはずはなかった。柏木と同じ思いを抱えている選手は、他にも少なからずいたはずである。
そして、浦和は実際、望みどおりにACLを制した。クラブW杯にも出場できた。
とはいえ、充実したものとなったはずのシーズンは、「思っていたものとは全然違う」と柏木。ときに、うまくいかない攻撃に苛立ちを募らせていた背番号10は「いろいろと難しかった」と、今季を振り返らなければならなかった。
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