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ホームで強いジュビロ磐田。
名波浩監督に聞くと「俊輔効果」と答えた (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

――開幕前には、J1残留を確実にする勝ち点40を目標に掲げていたことを考えれば、ここまでは素晴らしい成績だと思います。振り返って、カギになったゲームを挙げるとすれば、どれでしょうか。

「5連勝のスタートとなった、第14節のガンバ大阪戦(3-0)かな。それまでも、例えば『静岡ダービー』を勝った第5節の清水エスパルス戦(3-1)とか、逆転勝ちした第7節のサガン鳥栖戦(2-1)とか、いいゲームは他にもありました。でも、ガンバ戦がキーゲームだったと思うのは、リーグ戦に限れば、それまで4試合連続で点が取れていなくて、5月は1カ月間勝てなかった(2敗2分け)。そんな状況下で、優勝を狙えるだけの戦力を持ったクラブに完封勝ち。しかも、3-0ですから。選手にとっては、あの試合が相当自信になったんじゃないかと思います」

――破竹の5連勝も、実はかなり厳しい状況から始まっていたわけですね。

「正直、今季の試合日程が発表になったときには、第11節の川崎フロンターレから、柏レイソル、サンフレッチェ広島、ガンバ、浦和レッズ、FC東京と続く6試合は相当キツいなと思っていて、下手をしたら6連敗もあるな、とまで考えていましたから」

――実際、川崎、柏に連敗し、調子のよくない広島にも引き分け。悪い予感は的中しかけていました。

「警戒していた6連戦も、2敗1分けのあとから勝ち続けて、最終的に3勝2敗1分けで終われたことが『これは、紛れもなく力がついてきたな』という気持ちにさせてくれましたよね」

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