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シュライカー大阪が初の年間王者。
Fリーグ10年目に新たな扉が開く (4ページ目)

  • 河合拓●取材・文・撮影 text & photo by Kawai Taku

 3月3日に行なわれたプレーオフ・ファイナルラウンドの第1戦。勝利が絶対条件の町田は、開始40秒で森岡が左太ももを負傷してしまう。エースを欠くことになった町田だが、レギュラーシーズン中にはなかなか活躍できなかったFP本田真琉虎洲(ほんだ・まるこす)が2得点をマーク。さらにFP室田祐希も追加点を挙げて、前半で3点のリードを奪った。

 2月4日にプレーオフ・ファイナル進出を決めてから、主力選手を休ませながらリーグ戦を戦い、そのうえプレーオフ・ファーストラウンドとセカンドラウンドの期間は試合のなかった大阪は、明らかに試合勘が欠けていた。それでもハーフタイムを境にチームは勢いを取り戻し、FPアルトゥール、FP田村友貴のゴールで1点差に迫る。しかし、同点に追いつくことはできずに試合終了。プレーオフ3連勝の町田が、優勝に逆王手をかけた。

 そして、3月5日に行なわれたプレーオフ・ファイナル第2戦は、予想以上の接戦となる。

 大阪は前半5分、全治9ヵ月の重傷を負った日本代表FP加藤未渚実(かとう・みなみ)に代わり、リーグ戦終盤から出場機会を得ていたFP仁井貴仁(にい・たかひと)の仕掛けからチャンスをつくり、FP永井義文が1タッチでゴールを決める。さらに、その2分後にはFPチアゴがアルトゥールからのパスを右サイドで受け、反転してシュートを決めてリードを広げた。だが、町田も前半終了間際に森岡が第2PK(※)を決めて1点差に詰め寄り、前半を終える。

※第2PK=前後半それぞれでチームが5回のファウルをすると、6回目以降は相手チームに壁なしのFKが与えられ、これを通称「第2PK」と呼ぶ。

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