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日本の攻撃陣「本田、香川、清武」はW杯最終予選で共存できるか (4ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 逆に浅野拓磨には、日本代表としての覚悟という点において、もっと成長してもらわなければいけない。ボスニア戦後半アディショナルタイムに、浅野はGKと1対1の局面を迎え、誰もがシュートと思った矢先、中央にいた金崎夢生へのパスを選択。パスはDFにクリアされて同点機を逸し、試合後、浅野は肩にタオルをかけたまま泣いた。

 高校サッカーや高校野球のような学生アマチュアスポーツなら、自分のワンプレーが勝敗を分けたことで泣くのはいい。だが、浅野の立場は違う。プロのサッカー選手であり、日本のサッカー選手全員の代表という立場だ。結果がすべてのプロフェッショナルの世界で生きていることを忘れてはいけない。

 悔しさから涙がこみ上げたことは十分理解できる。しかし、日本代表という場所では、活躍をすれば注目は集まって賞賛されるが、失敗すれば強烈な批判を浴びる。今回は親善試合だったこともあって批判は大きくなかったが、これがW杯出場の決まる試合だったらどうか。

 言葉にするのは簡単だが、覚悟というものはひとつひとつのプレーに表れる。覚悟をもってパスを選択したのなら、胸を張って、次は必ずゴールを決めるとメディアに向かって毅然と発言をすればいい。

 厳しいことを言うのは、私自身も浅野に大きな期待を寄せているからだ。彼の才能が大きく花開くことを望んでいるだけに、今まで以上の覚悟をもってプレーしてもらいたい。

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