日本の攻撃陣「本田、香川、清武」はW杯最終予選で共存できるか (5ページ目)
最後にひとつ。キリンカップの重要性は理解しているが、同時期に韓国代表は国外でスペイン代表、チェコ代表と強化試合を行なっていた。9月からホーム&アウェーで行なわれるW杯最終予選を見据えれば、日本代表も国外での強化試合を検討してもよかったのではないか。
ユーロ2016に出場できなかったブルガリア代表やボスニア・ヘルツェゴビナ代表と日本国内で試合をすることと、国外でユーロ2016出場国のユーロ大会前の調整相手として対戦すること。そのどちらが日本代表にとって実り多い経験が積めるかは火を見るより明らかだ。また、欧州でプレーしている日本代表選手が増えたことも考慮に入れるべきだろう。
サッカー界のスケジュール的に厳しいことは承知しているが、それでも日本サッカー協会には海外での強化試合を組むための方策を模索してもらいたい。
著者プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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