もっとチャンスを。ハリルホジッチ監督に求めたい若手の積極起用 (3ページ目)
また、イラン戦のサイドバック(SB)の選手起用についても、大胆な若手起用策を講じてもよかったのではないかと感じた。
日本代表のSBはここ数年、右に内田篤人、左に長友佑都、バックアップを酒井宏樹と酒井高徳がつとめることが多かったポジションだ。しかし、2018年のW杯ロシア大会で、長友は32歳、内田は30歳、酒井弘樹は28歳、酒井高徳は27歳になる。彼らの次の世代を育てなければいけない時期に来ている。
ところが、ハリルホジッチ監督がイラン戦で起用したのは、27歳の米倉恒貴、29歳の丹羽大輝。今回はメンバーから外れたが、ハリルホジッチ体制でほとんど招集されている太田宏介も28歳と決して若手ではない。
しかも、米倉と丹羽は、所属するガンバ大阪での役割と異なり、本来右SBの米倉は左SB、センターバックの丹羽は右SBでの起用だった。ハリルホジッチ監督なりの狙いがあったのだと思うが、選手が不慣れなポジションで能力を存分に発揮することは難しい。しかも、イラン戦で先発した左SBでのプレー実績がある酒井高徳がいるだけに、イラン戦で米倉をあえて左SBで起用したハリルホジッチ監督の真意がどこにあるのか、計りかねている。
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